PowerAppsで「書籍管理アプリ」を作ってみた!
書籍管理アプリを作る
ちまたで噂のPowerAppsを使って「書籍管理アプリ」を作ってみました!
会社で買った書籍の管理を、なにか図書館の貸出管理の様なイメージで簡単にできないかなーと前々から考えていました。
「PowerApps」はローコード開発ツールというだけあって、UIや簡単な登録処理など、直感的な操作だけで簡単に作れちゃいます。
書籍管理アプリの機能一覧
今回作ってみた大まかな機能は以下の通りです。
■ 一覧画面
SharePointをデータソースにして一覧表示する
■ 本の登録
スキャンでISDNバーコード読み込み。
ISBNから検索かけて登録。
■ 貸出登録
ログインユーザ(Microsoft365)で貸出登録。
■ 返却登録
本社宛へ返却登録。
制作期間は調査含め2日間くらいかな。
実装環境やらに手間を掛ける必要なく、ブラウザ上で気軽に始められるのはホント楽ですね!
正直、私はスマホやWebアプリ制作の開発に疎いので、SwiftやらXamarinで実装したら1週間は掛かる気がする…
えー、しかしこのアプリ・・・このままでは運用できません!残念ッ!
ISBNという本の管理番号から書籍情報検索してサクッと登録できるようにしたんですが、
これの実現には GoogleBooksAPI という 外部API を利用しています。
このような外部APIを利用する為には、「カスタムコネクタ」を組み込む必要があるのですが、
実はこちら、プレミアムコンテンツなのです。。。
アプリを作る事はできるけど、発行して実際に使用するにはPowerAppsライセンスが必要になってきます。
単一アプリの実行ライセンスだと月額10ドルなんですが、
アプリを使用するユーザ毎にライセンスが必要みたいなので、そう考えると導入コストが高くついてしまう・・・。
Microsoft365ユーザならプレミアムコンテンツありでもアプリ数個までは利用できるとか、もう少し恩恵が欲しいところです。
とりあえず、カスタムコネクタ使わなくても登録できるような運用を考えつつ、
追加修正して行こうと考えてます(ノД`)シクシク
作ってみた感想
PowerAppsで制作してて思ったのは、ある程度の技術者職の人だと「画面やコントロールは汎用的に使えるようにしておこう」とか、
ごく当たり前に意識して、各コントロールに色々制御を実装しがちだと思います。
実はコレがPowerAppsだと逆に難しいです。自分もハマりかけた・・・。
PowerAppsの場合、ローコードで実装できる!がウリなので、そもそも難しい制御を組み込むのは向いていません。
(やればできるけど、やり方調べたりする方が大変だと思います)
場合にもよるとは思いますが、シンプルに同じコントロールをコピペなどして、別実装にしてしまった方が断然早かったりします。
単純な実装には手間が掛からないローコードの強みを活かせという事ですかね!?
de:code2020の中でも、将来的に「市民開発者(シチズンデベロッパー)」と呼ばれる、開発専門ではない普通の業務担当の人達が、
このようなノンコード・ローコード開発ツールを使って簡単なアプリを作って業務を推進していくだろう。
という未来が語られていました。
もちろん専門的な開発分野が無くなるわけではないですが、
我々開発エンジニアとしても、今後の開発市場がどう変わって行くのか?は注視しておきたいところですね!
今回のPowerAppsによる実装ポイントなどは、また別の機会で掲載できればと思います!
ではまた!